池上彰さんの「伝える力」を読みました。
「難しく書くことは簡単だが、わかりやすく書くことは難しい」
書かれていた中で、この一文が一番印象的でした。とても理解しやすい内容で、「どうしてこんなに読みやすいんだろう?」と思いながら読んでいたので、余計に心に残ったんだと思います。
ビジネス書を読んでいて、小説を読んでいる時のようにイメージが浮かびあがってくることはほとんどありません。ビジネス書は、ノウハウなどを教える指南書としての役割が大きく、情景描写が必要とされることは少ないからだと思うけど、この本は読んでいてイメージが湧きやすかった。細かく情景が描かれてるわけではないのに、池上さんがクリップボードの前で丁寧に伝えてくれるかのように、生き生きとしたシーンを想像しながら読んでいました。
本の中に入り込ませる力が強いところが、小説の世界観に近い(内容は伝えることのノウハウを説明してくれてるので、間違いなくビジネス書なのですが)。うまく説明できなくて消化不良だ。もっと私に語彙力があれば!笑
中々、本の中に引き込まれるような手応えを感じるビジネス書に出会うことはないので、かなり貴重な体験!でも、「伝える」とは本来こういうことを言うんだろうな、としみじみ思いました。
誰にでも、とは言いませんが、伝えたい人にきちんと伝わる。そんな文章力を身につけたいと改めて思いました。
新しい年がはじまる前に、いい本を読みました!