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【読書】語彙力こそが教養である / 斎藤 孝

 私の頼りがちな語彙は「面白かった!」です。


何年前だろう...5年以上前だと思いますが、同じ著者の別の本を読みました。どの本だったのかは覚えてないけど、その時は正直おもしろいと思えなかったんですよ。

「分かるような分からないような。なんとなく面白くなかった」というフワッとした感想のまま、読まずに時が流れました。

 

文章力を磨かないと、今はまだ良くてもこれからはどうなるか!と切羽詰まった崖っぷち状態にいるからか、「語彙力」という言葉に惹かれて購入。


読んでいくと、とても論理的にわかりやすく書かれていて読みやすくて。「あれっ?面白いかも!発見することも多いし、納得度も高いじゃん〜♪」とちょっと上から目線の感想を抱きながら読了し、ふと気づきました。


当時の私は、語彙力が貧困だったからきちんと内容を理解できていなかったことに。でもそれを、なんか面白くないと深く考えずに片付けていたことに...。


「面白さを判断する以前の問題じゃないかよっ!」と口汚い単語と共に舌打ちしてしまうくらいの衝撃。そもそも理解できるレベルに達していなかった。それだけの話でした。


齋藤孝さん、すみません。

私がバカなだけでした。


まぁ、でもポジティブに考えれば、ここ数年で理解ができるレベルの語彙力が身についたということかもしれません。やったね!

 

さてこの本は、語彙力について書かれています。語彙とは何なのかという基本から、語彙力を鍛えるためのトレーニング方法(インプットとアウトプットの具体例)まで、幅広い話題を250ページ以内にギュッと濃縮しています。例えるなら、果汁100パーセントのオレンジジュースのように。


語彙力を磨きたいけど、何から始めたらいいのやら。

今さら小論文の勉強とかはちょっとなぁ。


そんな方にもピッタリの「楽しみながら語彙力アップ法」が書かれていてとても勉強になりました。


 ①頼りがちな語彙を見つける

NGワードを封印する

NGワードを別の言葉で言い換える


の3つは今からでも使えそう。他にも「アマゾンレビューを読んでものの見方を学ぶ」とか、「短い文章の中にも人格は出る」など、メモしておきたい言葉もたくさんあり、もう一度読みたいなと思いました。


時間を置いたらまた読もう。

 

◆メモ:紹介された中で、特に読みたいと思った本◆

三島由紀夫 「不道徳教育講座」

日本推理作家協会

   「ミステリーの書き方」

孔子論語

中村明「比喩表現辞典」